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小児がんへの想い

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小児がんの患者さまへCHILD

医師になり1年目の夏、当時勤務していた病院に一人の男の子が入院してきました。
その男の子は、とても人懐っこく、おしゃべりで人を笑わせることが大好きな少年でした。
症状は「熱が続く」といったもので、詳しく検査するために入院してきたのでした。
検査の結果は“白血病”。
小児がんの一種で、中でも頻度の多い疾患です。
そこから治療が始まり、ご家族も本人も、一丸となり病気と闘っていました。
当時の上司が小児がんをご専門にされている先生だったこともあり、手ほどきを受けながら、一緒にその児の治療に主治医としてかかわらせていただき、精一杯勉強し、診療にあたったのを覚えています。

そういった経験が、のちに小児がんをしっかり勉強したい。そして、患者さんとしっかり向き合いたい。
という思いにつながり、その先の医師人生に大きく影響したように思います。

小児がん患者様の中には、病気を乗り越えて退院し、元気に学校や日常の生活を楽しく送っておられる方もいれば、なかなか治療が思うようにいかず悲しい結末をむかえてしまう方もいらっしゃいます。
もちろん、退院はできたものの後遺症のための治療を継続されている患者様もいらっしゃいます。
ご家族や、何よりもたくさんのことを頑張っている本人のことを思うと、今でも胸がいっぱいになってしまいます。
かかわった患者さんに共通して思うのは、皆とてもがんばりやさんで、前向きに治療に取り組んでいたこと。
私はその姿勢に学ばせていただくことが多かったように思います。

長期的で、決して簡単ではない治療と闘っている患者様やそのご家族に、心から敬意を表しますし、直接診療にかかわれていなくても心の中でいつも応援しています。 また、小児がん診療のために、昼夜、土日問わず、精力的に難しい診療や研究に当たられている専門医の先生方にも心から敬意を表したいと思います。

当院の「いろどり」という言葉は、以前担当していた患者様のおばあさまから感謝とともに添えられた言葉です。 その患児はとても魅力的な女の子で、今でもその笑顔は鮮明に覚えています。

小児がんの診療にあたっていた時期に学んだこと、医学的知識はもちろんですが、接した患者様やご家族それぞれから学ばせていただいたことは計り知れません。 「いろどり」という言葉には、フィールドは変わっても学んだことを忘れず、子供たちやご家族に寄り添える温かみのある「人」でありたいという思いを込めています。

いろどりみやしたこどもクリニック院長:宮下恵実子